昨年の稲は、分けつ少なく茎丈弱く稲穂寂しく、結果的に収量2割減という惨敗に終わりました。

その原因について、確信を持てる見解にたどり着くことができず、まあ暑さのせいかなとあいまいな着地点で済ませていました。でもおかしいのです。他の農家の田んぼはそうでもなく、従来通りの作柄だったのはじゃあ何故なのか。同じように酷暑を越えてきたのに。

謎が解けぬまま、不安を抱えて迎えた今作です。今作はどうかというと、

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とても順調に来ています。分けつ多く、稲穂はしっかりついて垂れ下がっています。たぶん。従来通りの作柄にはなりそうです。むしろ、倒伏が怖いぐらい。

今年も酷暑だったのに。ここに、暑さ原因説は根拠を失い、再考を迫られることになりました。

そして、新たに浮かび上がった有力な仮説。それは、土用干しをしたかどうかです。

昨年は土用干しをしました。今年は水不足対応のため、しませんでした。アヒルで作っていた頃も土用干しはしていません。

私には特殊事情がありまして、みんなが田植えをしている間振興公社に身柄を拘束され、脱獄できません。その結果、自分ちの田植えは極めて遅くなり、スタートが遅れます。しかも有機なので、肥効の発現がゆっくりで、初期生育は遅れる傾向にあります。

昨年は、初期生育が十分に取れないまま土用干しに突入してしまったので、そこで分けつが止まってしまい、生育不良のまま秋を迎えてしまった。今年は土用干しをしなかったので、生育は順調曲線を描き、滞りない出穂登熟を迎えた。

違うかな。まあ、他にもいろいろ原因はあったのでしょうけど。

誰に尋ねても、本当に必要なのかどうかよくわからない土用干しです。来年もしないことにします。

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