2020年の秋に父が骨折しその後介護状態になり、2021年は父が耕作していた1.4へクタールの田んぼを母に手伝ってもらいながら私が引き継ぎました。何とかやりくりして出荷まで漕ぎ着けたものの、母も体を壊し、私もイチゴの管理をしながらここまでの面積を維持するのは無理と判断し、2022年からは近隣の若い農家に預けています。

その21年産のお米のうち、保有米として残し冷蔵庫で保管している分を今、私は食べています。つまり、古古古米というやつです。ホントに苦労して作ったお米なので、思いもひとしお。でももうそれも、近いうちに無くなりそうです。

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2021年産玄米。

日本で作られたお米は、一部政府備蓄米として買い付けられ、緊急時対策用という大切な役割を担います。瑞穂の国日本の百姓が本気で作り、適正な温度湿度で管理されたお米です。まずいわけがありません。この緊急時、我々の食卓を担う大切な主食としてありがたくいただくべきものだと思います。それをどうして、「家畜のえさ」たとか「人間様は食べない」だとか政治家に言われなくてはならないのか。心外で、悔しい気持ちでいっぱいです。きっと、支持者からいくらでもお米がもらえる方々にはわからない世界観なのだろうと思います。

米の価格を市場原理に任せ、安い米を作るために規模拡大せよ!農地集約せよ!の一点張り。しかも、その営みは地域任せで高みの見物。それが日本政府の農政です。それによって農家は疲弊し、米作りを基幹に構築された農村秩序は崩壊寸前です。今こそ、農業者が安心して米の再生産ができ、消費者が安定して米を買い生産現場を支えることができるマクロなシステム作りが求められます。

そのあたりを基準に、今度の参院選は投票したいと思います。

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