ひとりで晩飯を食べていて、奇妙な現象に取り憑かれました。さっき飲んだはずのコップの麦茶がいっぱいになっているのです。あれ?おかしいな。確かに飲んだけどな。自分で注いだ?いやそんなはずはない。ちょっと背筋が寒くなりました。
隣の部屋に行ってみると、TVで恐怖番組をやってました。なんでも、車でトンネルに入るたびに車内の人数が増えているという心霊現象ミステリー体験のドキュメント。さっきの食卓のミステリーと同じじゃないか。瞬時に部屋は凍り付き、私は恐怖のるつぼに落とし込まれました。
妻に事件の詳細を話し、背後に何やら吐息のような違和感を感じて、寝室に逃げ込もうとしたその時、妻がゲラゲラ笑って言いました。
「それ、私が注いだんよ。」
たちまち部屋中の氷が溶け、真夏の夜の蒸し暑い空気が戻りました。

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隣の部屋に行ってみると、TVで恐怖番組をやってました。なんでも、車でトンネルに入るたびに車内の人数が増えているという心霊現象ミステリー体験のドキュメント。さっきの食卓のミステリーと同じじゃないか。瞬時に部屋は凍り付き、私は恐怖のるつぼに落とし込まれました。
妻に事件の詳細を話し、背後に何やら吐息のような違和感を感じて、寝室に逃げ込もうとしたその時、妻がゲラゲラ笑って言いました。
「それ、私が注いだんよ。」
たちまち部屋中の氷が溶け、真夏の夜の蒸し暑い空気が戻りました。
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