父が遺した自走式草刈り機「オーレックウィングモアWM716TL」が壊れ、エンジンの回転が刈刃のシャフトに伝わらなくなりました。古くてボロいものが多いので、いつ壊れるかハラハラしながら使っています。
もはや修理に出す気にもならないので、後継機をヤフオクで探して落札し、今朝5:30に軽トラで出発して兵庫県太子町まで引き取りに行きました。
岡山兵庫県境の船坂峠で異変は起こりました。軽トラのエンジンの回転が車輪のシャフトに伝わりにくくなり(どこかで聞いた話だな)、ふかしてもふかしてもトロトロとしか進まなくなりました。大丈夫か。やばいじゃないか。
これからは下りなので、意を決して前進しました。下りや平坦地では50~60kmぐらい出ます。騙し騙し進んで、どうにか太子町にたどり着き、ブツを積み込みました。
問題は帰りです。船坂峠はご存じの通り一級の長い長い大峠で、トラックがバンバンに通る幹線道です。越えられるわけがありません。ヤフオクの大将に峠の無いルートを探してもらったら、「一つだけあります。2号線『東有年』の信号を左折して赤穂に出てください。この道は川沿いなので起伏はありません。」
その言葉に一縷の望みを託し、帰路を取りました。何だか知らないけど、帰りは何の問題も無く軽トラは快調です。このまま船坂峠を越えられるんじゃないかと錯覚しそうになりましたが、安易な薄っぺらい観測に身をゆだねると深い暗闇に転がり落ちることは、61年の人生経験が伝えてくれます。教えてもらった通り「東有年」を左折し、無事赤穂へ抜けました。
もう大丈夫だ。そう安堵した時、黒い厄災のデビルが頭上をバタバタと羽ばたいてくのが見えました。
2号線側と日生側の分岐で迷ったのですが日生側を取ったら、すっかり忘れていたのですが大きな峠があり、その頂上付近でまた上がらなくなり、力いっぱい踏み込んだら「バン!」と音がしてやたら進むようになりました。しかしその後、ギアが3速にしか入らなくなり、また入るようになったと思ったら今度はすべてのポジションでギア比が4速ぐらいにしかならなくなりました。踏んでも踏んでも速度が上がりません。信号で止まった時が最悪となりました。
あとはもう、言葉にできません。生きた心地がしない数十分を過ごし、車は瀬戸内市内の自動車修理屋さんに滑り込みました。ああ、私は生還したんだと思いました。周りの景色も、今まで不幸だと思った事柄も、嫌いになった人のことも、すべてが輝いて見えました。人生のすべてに意味があるんだと思いました。

軽トラを修理屋さんに預け、草刈り機は代車のバンに積み込んで帰宅しました。代車はすぐに返しました。

かくして「ウィングモアWM606D」はやって来ました。
しかし。軽トラは復活して帰って来れるのでしょうか。厄災のデビルと幸運の女神の死闘が続いています。
もはや修理に出す気にもならないので、後継機をヤフオクで探して落札し、今朝5:30に軽トラで出発して兵庫県太子町まで引き取りに行きました。
岡山兵庫県境の船坂峠で異変は起こりました。軽トラのエンジンの回転が車輪のシャフトに伝わりにくくなり(どこかで聞いた話だな)、ふかしてもふかしてもトロトロとしか進まなくなりました。大丈夫か。やばいじゃないか。
これからは下りなので、意を決して前進しました。下りや平坦地では50~60kmぐらい出ます。騙し騙し進んで、どうにか太子町にたどり着き、ブツを積み込みました。
問題は帰りです。船坂峠はご存じの通り一級の長い長い大峠で、トラックがバンバンに通る幹線道です。越えられるわけがありません。ヤフオクの大将に峠の無いルートを探してもらったら、「一つだけあります。2号線『東有年』の信号を左折して赤穂に出てください。この道は川沿いなので起伏はありません。」
その言葉に一縷の望みを託し、帰路を取りました。何だか知らないけど、帰りは何の問題も無く軽トラは快調です。このまま船坂峠を越えられるんじゃないかと錯覚しそうになりましたが、安易な薄っぺらい観測に身をゆだねると深い暗闇に転がり落ちることは、61年の人生経験が伝えてくれます。教えてもらった通り「東有年」を左折し、無事赤穂へ抜けました。
もう大丈夫だ。そう安堵した時、黒い厄災のデビルが頭上をバタバタと羽ばたいてくのが見えました。
2号線側と日生側の分岐で迷ったのですが日生側を取ったら、すっかり忘れていたのですが大きな峠があり、その頂上付近でまた上がらなくなり、力いっぱい踏み込んだら「バン!」と音がしてやたら進むようになりました。しかしその後、ギアが3速にしか入らなくなり、また入るようになったと思ったら今度はすべてのポジションでギア比が4速ぐらいにしかならなくなりました。踏んでも踏んでも速度が上がりません。信号で止まった時が最悪となりました。
あとはもう、言葉にできません。生きた心地がしない数十分を過ごし、車は瀬戸内市内の自動車修理屋さんに滑り込みました。ああ、私は生還したんだと思いました。周りの景色も、今まで不幸だと思った事柄も、嫌いになった人のことも、すべてが輝いて見えました。人生のすべてに意味があるんだと思いました。

軽トラを修理屋さんに預け、草刈り機は代車のバンに積み込んで帰宅しました。代車はすぐに返しました。

かくして「ウィングモアWM606D」はやって来ました。
しかし。軽トラは復活して帰って来れるのでしょうか。厄災のデビルと幸運の女神の死闘が続いています。
大変な思いをされたのですね。
ご無事で帰宅されてなによりです。
アクティーはクラッチかな?ミッションかな?
いずれにしてもエンジンを下ろしての作業ですね。
軽傷であることをお祈りいたします