農業委員会の「農地利用最適化推進委員」を拝命しておりまして、みなさん忙しい中他の地域役員も兼ねながら頑張っておられるわけですが、わたくしのような素行不良の委員がいるからでしょうか、霞が関の方から、それぞれ数値目標を立て行動実績を文書で報告するようにとの締め付けが始まろうとする気配です。

耕作放棄地の解消も、テーマのひとつです。夏には毎年、「農地パトロール」の仕事が待っています。(去年はコロナで中止になりましたけど。)

その「農地パトロール」に先駆けて、朝のサイクリング時に担当地域をざっと巡回してみました。

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点在する耕作放棄地。

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放置されたブドウ畑。

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ここは、以前振興公社の田植えに来ていた田んぼですが、狭くて条件が悪く今は耕作者がいません。たぶん、手が付けられない状態です。

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この田んぼは、どーにか手が入っている感じ。

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この地域は、入江さんをはじめとする篤農家の手によって、しっかり守られているようです。

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山沿いに来ると、農地が狭く段々で水利悪くイノシシも出没し、担い手も高齢化。10年後のことを思うと、背筋が寒くなります。

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ただ、地元出身でフルーツの加工を手掛ける起業家が、農地を取得してブドウの栽培を手掛けるという取り組みが始まっています。今後の成果に大注目です。

概観する限りでは、地域の水田についてはまだ篤志家の手でギリギリ守られているように思いました。畑地の方が状況は深刻なのかなという気はしました。

わたくしは頭が悪いのでよくわからんのですが、この問題はコメの価格が高ければ大部分解消できるのではないか。村落に人が戻り、活性化して新しい取り組みも始まって来るのではないか。

それを、規模拡大せよ規模拡大せよと旗を振って小農家を切り捨て、「認定農業者」とかいう意味不明な制度を作って肩透かしを食らわせ、農業を儲からない産業にしてしまった、そのツケを払っているのが「農地利用最適化推進委員」なのではないかと勘繰ってしまったりするのは、わたくしだけでしょうか。

まあ、愚痴ですから忘れてください。

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