冷蔵庫に、わたなべ生鮮館で買ったちくわ天がもう長いこと眠っている。こいつを救い出さなければならない。

そばやきしめんの備蓄を解いていたおのれの不明を恥じる。ラーメンはあるが、やはり和の出汁がよい。

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フェットチーネはある。平打ちストの面目躍如。なんとなくきしめんに似ているではないか。これでやってみよう。

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2分半~4分という幅のある指定茹で時間。本来なら2分で上げたいところを、きしめん感を再現するために2分45秒で上げる。きしめんそっくりだ。期待は膨らむ。

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完成。鰹だしが香る。ちくわ天が蘇生する。

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デュラムセモリナの、跳ね上がるような美しい麺線が心を打つ。

ん?麺と和の出汁がからまない。いつまでたっても別物。失敗だ。

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冷蔵庫に残っていたカレーで、残りの麺はいただきました。

聖地名古屋で生まれ連綿と受け継がれてきたきしめん文化と、イタリアのパスタ文化と、ちくわ天文化の歴史を辱めるようなことをしてしまいました。

猛省しています。

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