
10か月ぶりの「玉壺」。このお店に来るときは、決まって夜だ。

かけうどん(中) + わかめ。
無添加鰹と昆布の出汁がとってもいい香り。

少し平打ち細めの麺は、圧力鍋で茹でたてのもち肌。少し不揃いで、圧倒的な存在感は無いけれど緻密でやさしいのは、玉壺殿を彷彿させると言ったら失礼か。
入店して、何を頼もうかなと天ぷら置き場の方に行くと、玉壺殿が、
「ごめんなさいね。今日は、天ぷらほとんど無くなってしまって。」
「へー、そうなんですか。いいことじゃないですか。」
「まあ、いいことなんですけど、予想を立てて作るんですけど狙い通りにいかなくて。」
そうこうしているうちにも、追い打ちをかけるようにお客さん次々に入ってきて、あわてて次の麺を圧力鍋に入れながら、厨房内を駆け回っておられました。
予測不能な人生の理不尽さと、果敢に立ち向かっているお姿がいつも素敵です。

これは、玉壺名物「粕汁うどん」。温まります。リンゴをつけてくれました。リンゴは今年、蜜が入らなくて大変という話を聞いていますが、これは甘くておいしかったです。この秋冬は、どこの農家も苦労の連続という噂をよく耳にします。
建物は古くて豪奢とは程遠く、店内も殺風景で机椅子も狭くて、決して居心地いいとは言えないんですけど、うどんを食べて店を出る時には必ず満足している。満足していなかったことが無い不思議なお店。
「玉壺」でした。
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