毎秋のビニール被覆後、高い年棒払ってハダニの天敵「ミヤコカブリダニ」をイチゴハウスに投入するのですが、翌春3月4月にはハダニの方が優勢になり、被害があちこちで見られるようになります。

そこで今期は、さらに高い年棒かけて「チリカブリダニ」を補強し、2月16日圃場に再投入しました。

人の目には見えない小さな者たちの世界で繰り広げられたはずの激闘。

今の戦況は。

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ハダニの被害は、まったく見られません。全国的にハダニ被害が多いと伝え聞く中で、ミヤコ&チリ混成軍はよく戦い、試合を優位に進めているものと思われます。

いつも戦況を読み間違えることの多い吉田監督ですが、今期のハダニ戦線に関してだけは、今のところ采配がばっちりはまっていると見ていいでしょう。

ただ、同じく昨秋に投入したアブラムシの天敵「コレマンアブラバチ」は、今期もただの年棒食いで働きが悪く、アブラムシの被害は増えて来ています。もう待った無しなので、先日気門封鎖タイプの有機JAS資材「エコピタ」を散布しました。気門封鎖型液剤は、アブラムシやハダニに対する殺虫効果は高いですが、同時に天敵にも多少の影響があるとされています。もしかしたら、ミヤコ&チリ混成軍の密度も下げてしまったかもしれません。

さて、試合はついに最終盤。天敵優勢のまま、ゴールになだれ込むことができるか。戦況は予断を許しません。

cf. ロングリリーフ投入「チリカブリダニ」