12月12日。今日は、大学時代のあこがれの女の子の誕生日でした。数字の語呂がいいせいか、毎年思い出します。

 

岡山の片田舎から大都会名古屋に出て行って、街の匂いがする彼女がとても新鮮でした。初めて行った喫茶店で、コーヒーが飲めないぼくに合わせて、彼女は一緒にクリームソーダを注文してくれました。赤とブルーのクリームソーダが、テーブルの上に並びました。

 

いつの誕生日だったか、バラの花2~3本携えて、彼女の家に行ったことがありました。彼女は不在だったので、お母様に託けました。後で聞いたら、お母様は「好青年だね」と言っていたとか。別に、お母様から攻めようと思っていたわけではありません。

 

いつだったか、彼女から突然誘われて、「ゆきゆきて、神軍」という映画を観に行ったことがありました。映画が終わって、さて感想でも話そうかなと思ったところに、いきなり彼女の恋人が現れ、ぼくはそいつの車に乗って家まで送ってもらいました。事の成り行きの意味が分からず、とても複雑な気持ちでした。

 

卒業式の夜だったか、いや何年か後だったか、社福の秋山先生を交えたお酒の席での出来事。ぼくが席を外した時に、彼女はぼくの友人に向かってポツリと、「あの頃、吉田君もうひと息だったんだよ」と言ったという。後で聞いた、驚天動地の結末。

 

書いておかないと忘れそうな若いころの思い出。嘘。忘れるわけないか。彼女も51歳。このブログを読んでくれているわけないんだけど。






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