TVでは、どうして事故が起こる前にこれができなかったのかという虚しくて痛々しい出来事の報道が続いています。取り返しのつかないことになってからでは、本当に遅いのだと思います。 

 

うちでもこんなことがありました。

 

イチゴの定植後2日目の丑三つ時、足腰が疲れのピークにあったのでしょう。妻が、階段から落ちました。 

 

b6d18c01.jpg

 

うちの階段は、2Fのフロアから階段に踏み込むとすぐに右に90度転回する構造になっています。このカーブの内側は、ステップの幅が極めて狭くなっています。この滑り止めが貼ってある狭い部分を踏み外しました。 

 

ここが危ないことはわかっていたんです。階段に手すりはついていますが、肝心のこの狭い部分に踏み降りるときに、体を手で支持するものが無く、壁面に手を添えることしかできませんでした。ここに手すりをつけなくっちゃ!という、もう10年来の懸案が心の隅にあったのに、それをしていませんでした。 

 

そして、事故は起きました。 

 

妻は、ずいぶん痛がっていますが、この前のレントゲンでも昨日のMRIでも、骨や体の中枢部分の損傷は無いといういことで、とりあえずひと安心。ただ、この痛みと腫れが引くのには相当時間がかかりそうです。 

 

5797076e.jpg

 

というわけで、手すりをつけました。 何のことはない、10分ほどで終わる簡単な作業でした。どうしてこんなことがすぐにできなかったのかと、後悔しきりです。 

 

妻はどちらかというと、というかどちらかと言わなくても愛想の良い人のようですが、しばらくの間笑顔が無かったり虚ろだったりすることがあるのは、不機嫌だからではなく痛いからなので、その節はどうぞお許しください。 

 

「転んだあとの手すり」ではなく、「転ばぬ先の杖」でいきましょう。