6月23日、不慮の事故で亡くなった山根由希(よしき)を見送る通夜の席、別れを惜しむおびただしい参列者に向かって山根海堂はこう言いました。

 

「由希が楽しみにしていた裳掛大会で、僕は由希と一心同体で戦いますから、みなさん応援に来てください。」

 

だから、今日、わたくしは裳掛小学校体育館へ行きました。

 

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トーナメント表を見ていたら、偶然にも海堂と出会い少し話しました。いつのも明るくて礼儀正しい海堂で、なんだかちょっと安心する。

 

そして、午後から高校一般の部は始まりました。

 

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山根海堂の出場する「裳掛剣道SP」チーム。驚きでした。

 

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次鋒、山根海堂。

 

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中堅、山根亮(たすく)。

 

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副将、山根駿河。

 

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大将、山根永臣。

 

彼らの中高生時代を知っているファンにはたまらない豪華メンバーによるドリームチームでした。

わたくしは、第2コートの傍らに陣取って、この歴史的出来事の生き証人にならんと、彼らの一挙手一投足に目を凝らしました。

今は剣道から離れていて、往年の切れをちょっとだけ欠いている選手もいましたが、堂々と勝ち進み準決勝に進む。

ここでわたくし、残念ながらイチゴの水やりの時間が来て、後ろ髪引かれながら会場をあとにしました。

 

海堂、元気な姿を見せてくれてありがとう。

でも、どうしても思ってしまう。このチームに由希がいたら。由希がいてくれたら。

 

由希が愛した剣道を、由希が育った裳掛大会を、今もこうして技を競い合って剣士たちが楽しんでいる。あとに続く後輩たちが、声を張り上げて躍動感いっぱいに走り回っている。

その光景が、とてもすがすがしく心強い裳掛大会でした。

 

(敬称略)