子どもたちのことを書くと怒られるのであまり書かないんだけど、今日から3日間は許せ。

高校剣道では、4月~6月にかけて大事な試合が連続します。そして多くの3年生は、6月を最後に引退していきます。

高校最後の試合に向けて練習に余念の無かった3月中旬、わが子が背中が痛くて竹刀が振れないと言ってきました。某有名整形外科病院で診てもらったら骨には異常はないとのこと。どこが悪いのか不明のまま、カイロプラクティックやハリなどに行きながら痛みをこらえて練習していました。

しかしある日登校中に、奴は背中の激痛でとうとう肩を動かすことさえできなくなりました。旭東病院へ直行。そこで下された悪夢の宣告。

第一肋骨骨折。安静2ヶ月。

奴も我々両親も茫然自失。涙しました。これは現実なのか。今まで頑張ってきたことは何だったのか。不運を嘆きました。奴がぽつりと言った
「ああ、俺終わったな。」
のひと言がすべてを物語っていました。

練習は完全休業。少しでも肩に負担をかけないように、毎日朝晩高校まで送り迎えする日々。なんとか6月の試合には間に合うようにと願って。

そしたら、2週間ほどしたら痛みはあまり感じなくなってきたようでした。もしかしたら、早く試合に復帰できるんじゃないかという一縷の希望がわいてきました。

1ヶ月後に来なさいと言われた旭東病院へ行ったら門前払い。でも望みは捨てずに、西大寺病院へ行く。そこでは、希望を持っていいという診断をいただき、最後、牛窓の竹内医院で川崎病院の柚木先生に相対しました。中学校時代、足首疲労骨折した時も試合出場GOをいただいた先生です。

「先生、試合に出ても大丈夫でしょうか。」
「出たいんだろ。出なくちゃいけないんだろ。出ればいいじゃないか。ただし、ちゃんと言うことは聞けよ。」
「無理して出場して、その後取り返しのつかないことにならないでしょうか。」
「ははは、見てごらん。完全に折れてるでしょう。これ以上悪くならないよ。」

慰めともなんとも、どう受け止めていいのかわからないような言葉で背中を押してくださいました。

かくして、奴の試合出場が決まりました。親としても、心配ではありましたがとてもうれしく、GOを出しました。「そんな状態で試合に出すなんて」と忠告くださる方も何人かおられたのですが、これまで長い間剣道頑張ってきた奴の気持ちに決着をつけてやりたいという気持ちでいっぱいでした。

4月21~22日 中国大会予選は個人団体とも1回戦敗退。でも案外動けていたように見えました。背中の痛みよりも、長いこと練習していなかった体力不足の方がこたえていたようでした。

4月28日 国体予選は個人4回戦負け。背中の痛みはあまり無いようでしたが、やはり練習不足は明らかでした。

5月2~3日 朝日高校杯。休んどきゃいいのに十数試合もやるから、痛みがぶり返したようでした。

5月12日 備前支部予選。団体戦に出場し3勝1敗。本来の形に戻りつつあるように見えました。

奴は、練習ができす新人に剣道を教えていた4月前半を振り返ってこんな事を言ってました。「骨折したことは、俺にとってよかったのかもしれない。」

いよいよ明日から、奴の高校時代最後の試合、もしかしたら人生最後の試合になるかもしれない、高校総体です。もう、結果なんかどうでもいいです。元気に戦ってきてくれれば。

しっかり応援します。