妻はすごい。毎朝弁当を作って子どもたちを送り出し、家事をこなし、夜は娘の勉強を見、明日の準備を促し、子どもたちにかかわろうとする。イチゴの仕事もちゃんとやり、メリーベリーの営業部長と企画デザイン部長を兼務する。学校や地域の役員が回ってきたらそれもやる。
子どもたちの学校のことを聞き出す能力は非常に高い。うっとうしがられながらも、最後にはちゃんとキーワードを聞き出してくる。僕にはそんな能力は無い。
居間で寝そべっていたら、2階から子どもたちが降りてくる。まず息子が降りてきて、僕に「母ちゃんはどこ?」と尋ねる。
「知らんけど、母屋かな。何の用?」と聞くと「別に。」と言ってまた2階に上がっていく。
次に娘が降りてきて、僕に「お母さんはどこ?」と尋ねるから、「母屋かな。何の用?何かしようか?」と言うと、「ええわ。」と言って母の戻るのを待っている。
父というのは、母の居場所を教える事ぐらいしか役目はないのだろうかと、少し自虐的な気分になる。でもまあ、母と子どもたちの良好な関係を思い、安心する。
娘は学校のこともよく話してくれるからいいんだけど、息子と会話するのはなかなか難しい。唯一の接点だった剣道も、この頃は頼りにされることがまったく無くなった。時々、スポーツ少年団や合同稽古に連れて行くぐらいが関の山。おお、そういえばこの前、自転車を直してやったぞ。それぐらいしかできねえな、父親って。
母はすごい。








