今朝のテレビ朝日「スーパーモーニング」を見て、心底驚いた。北九州八幡東病院の看護士による認知証の高齢患者爪はがし事件の真相は、虐待ではなく正当な心を込めたケア行為だったかもしれない。

テレ朝の取材によると、5号病棟看護課長だったY看護士は患者さんの爪のケアまでちゃんとしてあげる親切な看護士だった。高齢者の爪は若い世代の爪とは違ってゆがんだり厚く盛り上がったりする。Y看護士はそれを丁寧に切ったり削ったりしてあげて、患者から感謝されていた。
しかし彼女が転勤で移った6号病棟は違っていた。患者の爪は放置され、十分なケアも受けず無惨な状態だった。Y看護士は当然患者一人一人の爪をケアしてあげた。
ところが彼女がケアした後の患者の爪が無くなっているのを見た別の看護士が、虐待している可能性があると病院側にチクり、病院は事実関係を把握しないまま記者会見にのぞみ、マスコミもろくに取材もしないまま虐待事件としてセンセーショナルに報道した。Y看護士は懲戒免職になり、起訴されて被告となった。

これって、思った通りのことを言わせてもらえば、それまでちゃんと仕事をしてこなかった看護士が、患者の細かいところまでケアできるレベルの高い医療行為を理解することが出来ず事件にしてしまったということではないか。あまりにも理不尽で情けない。現場でどんなに頑張っていても、それを理解しない人からあらぬ誹謗中傷を受けることがある。Yさんの悔しさ情けなさは想像を絶する。

それでも、もし有罪になって罪を償うことになっても、また受け入れてくれるところがあれば看護の現場に戻りたい。患者さんが好きだから。と語るYさんに、本気で現場と向き合い自分の仕事に責任と誇りを持ってきた本当の技術者の姿を見る。

Yさんを絶対に有罪にしないでいただきたい。